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人工関節置換術にロボット支援

[2025.02.17]

おはようございます。

人工関節手術のロボットについて説明します。

正確性が必要な人工関節手術をロボットで行うことには、以下のようなメリットがあります。

 

 

1. 高精度な手術が可能


・ロボット支援手術は、術前のCTデータをもとに3Dモデルを作成し、手術計画を立てるため、より正確な骨の切除やインプラントの設置が可能。


・人の手では難しいミリ単位の調整ができるため、関節の適合性が向上する。

 

 

2. 患者ごとの個別対応


・個々の骨格や動きに合わせた調整が可能になり、患者に最適なインプラントの位置・角度を決められる。


・これにより、術後の関節の安定性や可動域が向上し、自然な動作がしやすくなる。

 

 

3. 術後の回復が早い


・精密な切除により周囲の組織へのダメージが最小限になり、術後の痛みが軽減される。


・出血量が少なく、傷口も小さくなるため、リハビリの開始が早まり、回復がスムーズになる。

 

 

4. 人工関節の長期耐久性が向上


・インプラントの位置や固定が正確なため、摩耗が少なく、人工関節の寿命が長くなる。


・これにより、再手術(リビジョン手術)のリスクが減少。

 

 

5. 手術の再現性が高い


・経験に依存せず、一定の精度を確保できるため、手術の結果が安定しやすい。

 

 

デメリットや課題


・コストが高い(機器の導入や維持費がかかる)


・施設や医師の経験・技術が必要(ロボットを使いこなすためのトレーニングが必要)


・手術時間が長くなる可能性(セッティングに時間を要したり、慣れるまでは従来より時間がかかることも)

 

 

結論

 

ロボット支援手術は、高精度・低侵襲・早期回復といった大きなメリットが期待でき、特に正確性が求められる人工関節置換術では有用です。

 

 

※当院には、手術用ロボットはありません😇

 

田中整形外科医院 院長 田中 秀

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