栄養障害と薬の影響
【栄養障害と薬の影響】
病気のリスクが高い方、生活習慣を変えることができない人は、なかなか中止することができないかもしれませんが、理想はやはり、薬に頼らず生きていくことなんじゃないでしょうか🤔
僕はそう思うので、医者側も患者さん側も思考停止して、漫然と飲み続けると逆に良くないんじゃないかと思っている薬3つです💊
1. スタチン(コレステロール低下薬)
・影響:
ミトコンドリアに対する毒性があり、ATP(細胞のエネルギー)不足を引き起こす可能性。
→糖尿病や認知症のリスクを増加させる。
注意:
LDLコレステロールが100未満の高齢者は、特に注意。コレステロールは生きる上で必要で、ホルモン(ステロイドホルモン、性ホルモン)や抗酸化物質CoQ10、ビタミンDの産生が低下し、元気がなくなる。
副作用で筋肉痛や筋力低下(ミオパチー)などのリスクも。
・対策:
サプリメントでCoQ10(コエンザイムQ10)、ビタミンDの補給が推奨される(エネルギー代謝のサポート)。
2. 降圧薬(血圧下げる薬)
・影響:
脳血流の低下により、栄養不足を招き、せん妄(混乱状態)のリスクが高まる。
過剰な降圧は特に高齢者でリスクが大きい。
・血圧管理の目安:
「年齢 + 80」を基準に、無理のない範囲でコントロールすることが推奨される。
持病によっては、厳格な血圧コントロールが必要な方もいますので、主治医に相談は必須🙆
3. 胃酸抑制薬
・影響:
胃酸が抑制されることで、ミネラルの吸収が妨げられる。
特に、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)の不足を招きやすい。
・結果:
補酵素(酵素を助ける栄養素)が不足し、代謝が悪くなる。
提案
・薬の見直し:
現在服用中の薬について医師と相談し、必要性やリスクを再評価する。
特にスタチンや降圧薬の使用量や適用条件を確認する。
・栄養補給の工夫:
CoQ10やミネラルを含むサプリメントの利用を検討。
バランスの取れた食事(タンパク質・野菜・果物)を心がけ、必要栄養素を自然に補給する。
注意
・薬は医師の指示のもと適切に使用する必要があり、自己判断での中止や変更は避けましょう!
肥満、糖尿病、動脈硬化疾患が既往にあるなど動脈硬化リスクが高い方は、中止は難しいかもしれませんが、薬で不調が出ている人も多いと思います。可能な範囲で生活習慣を変え、薬の種類や量は減らせるに越したことはないです!
田中整形外科医院 院長 田中 秀