薬を出したがらないのには、訳がある
くすりのほとんどが対症療法になります。
くすりが必要ないという話ではないです。
頭痛があるから、「はい、頭痛薬」。患者さんによっては、これが好まれる場合もあります。なんなら、色々聞くと、煙たがられることも多々あり。笑
一時的な症状なら、それでいいと思いますが、話を聞いてみると、定期的に起こしている。
もっと深掘りしてみると、家庭環境が大変で、不眠が続いているとか。運動不足で、慢性の肩こりがあるとか。いつも気を張ってるとか。
その原因を対処しないと、頭痛薬で一旦ごまかしても、治っているわけではないし、なんなら歳はとるので、症状が慢性化、悪化しかねません。
勘違いされるんですが、くすりが嫌いっていうわけでは全然ないです。
整形外科の場合でいうと、痛みが出づらくなるように運動が必須なんですが、一時的にくすりでサポートしつつ、リハビリをしたり。
改善を早めてくれるために、くすりはよく処方します。
場合によっては、くすりが必要な人もいると思いますが、ただできれば必要以上にくすりを飲み続ける人生を送ってほしくないなと思います。
高血圧、糖尿病、高脂血症、心疾患、脳血管障害、関節リウマチ、がんなど、壮年期以降出現するほとんどの病気は生活習慣病と言われています。たいていの変形性関節症も。
(偏った食事、運動不足、喫煙、過度の飲酒、ストレスなど)
くすりをすぐに出すというより、原因はなにかないか、それを見つけ、対処していく(生活を是正していく)。それが、僕の使命だと思っています。
“いつまでも動けるカラダづくり”
“骨粗鬆症による骨折をゼロに”
がんばります!!
田中整形外科医院 院長 田中 秀