食物繊維を十分に摂るのは、実はけっこう難しい。
食物繊維を十分に摂るのは、実はけっこう難しい。
なぜ食物繊維は重要なのか?
「腸にいい」「便通にいい」「生活習慣病予防にいい」──食物繊維の健康効果はよく知られています。でも実際に 1日25g(日本人の推奨量)を毎日摂れている人は、意外と少ない。
食物繊維の摂取量の現状
平均は14g程度しか摂れていない
厚生労働省の調査によると、日本人の食物繊維の摂取量は平均14g前後。つまり、目標値にあと10g以上足りないというのが現状。
目標量25gを達成するには?
野菜を「1日350g」と言われますが、実はそれでも食物繊維はせいぜい7〜10g程度。実は野菜だけでは25gには届かないんです。
25gを食べるための食事例
1日の目標をクリアするには、
- 野菜350g(サラダや煮物で)
- きのこや海藻を1日1回以上
- 豆類(納豆や煮豆など)を1日1食
- 主食は白米よりも玄米やオートミール
と、かなり意識して食べる必要があります。たとえば「きのこ1パック」で3g、「納豆1パック」で3g。これを積み重ねても、なかなか25gには届きません。
食物繊維がもたらす健康効果
食物繊維は単に便通を整えるだけではありません。腸内細菌が分解して「短鎖脂肪酸(酢酸・酪酸など)」を作ることで、
- 免疫の調整
- 血糖や脂質のコントロール
- 脳や血管の健康維持
といった全身の健康に直結しています。「腸活」は、実は「全身のアンチエイジング」にもつながっています。
食物繊維を意識して摂るために
正直、毎日25gを自然に摂るのは難しいです。だからこそ、
- ごはんは玄米やもち麦を混ぜる
- サラダに海藻や豆を足す
- おやつを果物やナッツに置き換える
- 必要なら市販の食物繊維サプリを活用する
といった工夫で、腸内細菌に「エサ」を届けることが大切です。
まとめ:毎日の食生活に「プラス1品」を
食物繊維は健康のために欠かせない栄養素ですが、“気をつけないと不足する” というのが現実です。毎日の食事にちょっとずつ「プラス1品」──これを続けることが、腸と全身の健康につながります。
田中整形外科医院 院長 田中 秀
