骨粗鬆症学会
日本骨粗鬆症学会2025でポスター発表してきました!
ちょっと怖い話すると、50歳以上で女性は3人に1人、男性は5人に1人が脆弱性の骨折をするといわれています。脆弱性というのは、軽微な外傷、例えば立った状態から尻もちつくとか。若い人では普通折れないんですが、骨粗鬆症になると、がっつり折れます。そこから歩きが格段に悪くなるという致命傷を負います。
そしてもう一つ悲しいことに、骨粗鬆症って、一度診断つくと、もう薬をずっと飲まないといけない人がほとんどなんです、実は。
じゃないと骨折を繰り返しちゃうから。
考えると容易なんですが、年々老化で骨粗鬆症がすすむし、運動量も落ちて、転倒リスクあがるし、同じ生活してても、自然によくなるわけがないんですよね。
骨粗鬆症って診断ついて、それでも薬に頼りたくなかったら、覚悟をもって、栄養をしっかり勉強して、がらっと食事内容を変えるのと、ややハードな運動が必要。。
外来では、いや歳だから無理!って人がほとんどです😂
そりゃそうですよねぇ。
でも骨を若返らせなくてはいけないので、覚悟がいります。そこは結構厳しめに言います。
薬は、必要以上に飲み続けない方がいいですよとかいいつつ、骨粗鬆症薬はやめさせられないんです。
将来ほぼ折れて帰ってくるから🥲
なった人は、一生骨折しないように、治療していきたいし、まだなっていない人は将来、薬に頼らないでいいように、もっとアンチエイジングを広めたい。
今回、発表して、骨粗鬆症は全身疾患で、他臓器疾患と併存や関連しまくってるし、酸化・糖化ストレスとかアンチエイジングの視点がむちゃくちゃ重要なんだけど、まだまだこの学会には浸透してないなっていう印象。
2025年の改訂ガイドラインにちょろっと酸化ストレスと糖化ストレスが入ってたし、結局予防が大事って内容が増えてたけど、たぶん臨床してる人(特に整形外科)は全然ピンときてない。。
薬物の使い方も検診を広めることも大切なんだけど、もっとアンチエイジング勢が入ってきて、シビアに予防する内容が増えないと、薬で骨折が減らせても、薬を飲み続けなくちゃいけない患者さん自体は減らせないなぁと思う、今日この頃😵
コツコツ頑張ります!
