温めた方がいいか、冷やした方がいいか
【よく受ける質問】
温めたほうがいいか、冷やしたほうがいいか。
痛みの種類によって、温めるか冷やすかが異なります。
❄️ 冷やしたほうがいい場合(急性の痛み・炎症)
☑︎打撲・捻挫・骨折などのケガ直後
☑︎腫れや熱を持っている場合
☑︎ぎっくり腰や急な関節痛
理由:
炎症(腫れ・赤み・熱感)があるときは、冷やして血流を抑えることで痛みを軽減できます。
👉 方法: 氷をタオルで包んで、20分程度冷やし、その後2時間ほど休憩を挟んで、また20分冷やすを繰り返す。
🔥 温めたほうがいい場合(慢性の痛み・血流不足)
☑︎肩こりや腰痛(慢性的なもの)
☑︎筋肉疲労や関節のこわばり
☑︎冷えによる痛み(神経痛など)
理由:
血流が悪くなっていると痛みが長引くため、温めて血流を促進し、筋肉の緊張をほぐすと効果的。
👉 方法: カイロ・入浴などでじんわり温める。
🚨 迷ったら?
1. 腫れて熱を持っている→冷やす❄️
2. こわばって動かしにくい→温める🔥
3. 冷やして痛みが増すなら温める、温めて痛みが増すなら冷やす(症状に合わせて)
💡 例外的なケース:
☑︎関節リウマチや神経痛 → その日の症状で判断(炎症があれば冷やす、こわばりなら温める)
☑︎スポーツ後の筋肉痛 → 運動直後は冷やす、その後は温めるのが効果的
まとめ
・ケガ直後や炎症は「冷やす」
・慢性のこりや冷えは「温める」
・判断に迷ったら、冷やしてみて痛みが増せば温める
痛みが強い場合は、無理せず医療機関で診てもらいましょう!
ちなみに
湿布は冷やしたり温めたりする効果はほぼなし!
☑︎冷湿布 → メントールで冷たく感じるだけ。実際に冷却はしない。
☑︎温湿布 → 温感成分で温かく感じるだけ。実際に温める効果は弱い。
🔥温めたいなら入浴や蒸しタオルで15分ほど温める。冷やしたいなら氷や保冷剤を使うのが効果的!
田中整形外科医院 院長 田中 秀