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高齢者疑似体験

[2025.07.18]

【体験レポート】“見え方・感じ方が変わる”高齢者疑似体験を行いました!

 

先日、院内で「高齢者疑似体験」を実施しました!
これは、加齢による身体や感覚の変化を“自分の体で感じる”という学びのための体験です。

 

 

👓その装備、本気です。

 

体験では以下のような装具を着用しました:
・重り入りのおもりベストとサポーターで関節の動かしにくさを再現
・黄色がかったゴーグルで白内障のような視界不良
・厚手の手袋で手指の感覚低下や細かい作業の難しさ


見た目はちょっとゴツい…でも、これが驚くほどリアル!

 

 

🧹「ちょっとの段差」が恐怖に。

 

着替え、階段の昇降、買い物かごの持ち上げ、掃除機がけ、靴の着脱など、
普段なら何気なくやっていることが、ものすごく大変に感じました。
・視界がぼやけて「どこに手を伸ばしていいか分からない」
・体が重くて「あと1段が登れない」
・指先の感覚がないと「財布の小銭すらつかめない」

 

体の変化は、こんなにも“行動の選択肢”を狭めるんだ…と実感しました。

 

 

🧠体験を通じて見えたもの

 

「〇〇さん、トイレの場所が分からなかったのかも…」
「手すりの位置、もっと考えてあげたい」
「“動きたくない”じゃなくて、“動けない”だったのかもしれない」

 

疑似体験を通して、患者さんの行動の裏にある“感じにくさ・不安・つらさ”に気づくことができました。

 

 

🏥医療・介護の現場に、この気づきを。

 

私たちは日々、高齢の患者さんと接しています。
でも、「自分がその立場だったらどう感じるか?」を想像することは、意外と難しい。

今回の体験を通じて、一人ひとりのペースや感じ方に寄り添う医療を、もっと意識していきたいと感じました。

 

 

最後に

 

「何気ないことが、すごく大変」
「思ってる以上に、怖い、不安、疲れる」

そんな高齢者の“リアル”を感じることができた、貴重な学びの時間でした。

これからも、患者さんの立場に立った医療を目指して、
スタッフ一同、日々のケアに活かしていきます!

研修の講義をしていただいた久光製薬の下園さん、大変ありがとうございました!

 

田中整形外科医院 院長 田中 秀

 

 

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