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ラジオ波治療“クーリーフ”

[2025.07.29]

【変形性膝関節症の新しい治療法】

 

ラジオ波による「クーリーフ治療」をご存知ですか?

 

おはようございます。

 

膝の痛みでお悩みの方へ──


「ヒアルロン酸の注射をしているけど、なかなか痛みが治まらない…」
「手術はまだしたくないけど、何か他の方法はないだろうか…」

 

そんな方に新しく保険適用となったラジオ波治療(クーリーフ治療)をご紹介します。

 

 

🔎 変形性膝関節症ってどんな病気?

 

変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることによって、痛みや腫れ、歩行困難を引き起こす病気です。
特に加齢・肥満・膝への負担が多い方に多く、進行すると関節の変形や骨の硬化が起こります。

 

これまでの治療は主に、
・薬やヒアルロン酸注射などの保存療法
・関節鏡手術や人工関節置換術などの手術療法
の2つが中心でした。

しかし、保存療法では効かないけど、手術には抵抗があるという方が多いのも事実です。

 

 

💡 そんなときの選択肢が「ラジオ波治療(クーリーフ)」!

 

クーリーフ治療は、膝の痛みを感じる神経(上内側膝神経、下内側膝神経、上外側膝神経)に、ラジオ波(高周波)を用いて痛みの信号をブロックする治療です。


・皮膚に局所麻酔をして
・超音波で神経の位置を確認しながら
・細い電極針を入れて、温熱刺激(ラジオ波)を加えます

 

 

これにより、膝の痛みが脳に伝わりにくくなり、痛みが軽減されます。

 

 

🔬 ラジオ波治療はこんな方におすすめ

 

☑︎ ヒアルロン酸注射や内服薬では痛みが取れない方
☑︎ 手術はまだ避けたいと考えている方
☑︎ リハビリや日常生活に支障が出ている方
☑︎ 膝の手術後にも慢性的な痛みが残っている方

 

 

 

📊 実際の効果は?(米国の研究より)

 

2017年のTim Davisらによるランダム化比較試験では、約74%の方が6ヶ月後に痛みが半分以下に改善。その一方で、関節内ステロイド注射ではわずか16%のみが同様に改善した、という報告があり。

 

 

 

もちろん、すべての方に完璧な効果があるわけではありませんが、多くの方で痛みの軽減が期待できる治療です。

 

 

🔁 治療後も継続的なフォローを

 

クーリーフ治療を受けたあとも、膝関節の状態を保つためにはリハビリや運動療法が重要です。

 

当院では、
・治療前に麻酔テストで効果の見込みを確認
・ラジオ波治療後もリハビリを併用
・定期的な経過観察と生活指導
を通じて、長期的な痛みのコントロールをサポートします。

 

 

 

📝 最後に

 

クーリーフ治療は、保存療法と手術の“間”を埋める新しい選択肢です。
「もう手術しかない」と思っている方にも、一度知っていただきたい治療法です。

 

気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
膝の痛みで我慢する生活から、一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

 

田中整形外科医院 院長 田中 秀

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